日本人の死因ランキングと原因・対策について
厚生労働省が発表した最新のデータによると、日本人の主な死因は以下のようになっています。
日本人の主な死因ランキング(最新データに基づく)
- 悪性新生物(がん)
- 心疾患(高血圧性を除く)
- 老衰
- 脳血管疾患(脳卒中など)
- 肺炎・誤嚥性肺炎
- 腎不全
- 自殺
- 肝疾患
- 糖尿病
それでは、各死因の主な原因や予防策について詳しく解説していきます。
目次
1. 悪性新生物(がん)
がんは細胞が異常増殖する病気で、体のさまざまな部位に発生します。特に肺がん、大腸がん、胃がんが日本人に多いとされています。
原因
- 喫煙(肺がんのリスクが高まる)
- 食生活(塩分過多、加工肉の摂取が原因の一つ)
- 遺伝的要因
- 肥満や運動不足
- ストレスや生活習慣の乱れ
対策
- 禁煙を徹底する
- バランスの取れた食事(野菜・果物を多く摂る、塩分や加工食品を控える)
- 定期健診を受け、早期発見・早期治療
- 適度な運動を習慣化する
- お酒を適量に抑える
2. 心疾患(心筋梗塞・狭心症など)
心疾患は心臓の血管が詰まったり、狭くなることで血流が悪くなり、心臓に負担がかかる病気です。
原因
- 高血圧
- 高コレステロール
- 喫煙
- 肥満
- ストレスや睡眠不足
対策
- 塩分を控えた食事を意識する
- 悪玉コレステロール(LDL)を減らす食品を摂る(青魚やナッツ類など)
- 有酸素運動を行う(週に150分以上)
- 血圧を適切に管理する
- ストレスを溜めない生活習慣を心掛ける
3. 老衰
老衰とは、加齢に伴い体の機能が低下し、自然に寿命を迎える状態を指します。
原因
- 加齢による身体機能の低下
- 栄養不足
- 活動量の低下
対策
- 適度な運動を継続する
- 栄養バランスの良い食事を心掛ける
- 社会的なつながりを維持し、精神的な健康を保つ
4. 脳血管疾患(脳卒中など)
脳血管疾患は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳に酸素が届かなくなる病気です。
原因
- 高血圧
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 高脂血症
- 過度な飲酒
対策
- 血圧を適切に管理する
- バランスの取れた食事を摂る(塩分・脂肪を控える)
- 適度な運動を行う
- ストレスを軽減する
5. 肺炎・誤嚥性肺炎
肺炎は細菌やウイルスの感染によって肺が炎症を起こす病気で、特に高齢者では誤嚥性肺炎が多く見られます。
原因
- 高齢者の免疫力低下
- ウイルスや細菌感染
- 誤嚥(食べ物が誤って気管に入る)
対策
- 口腔ケアを徹底する
- 食事の際はゆっくりよく噛む
- 適度な水分補給を心掛ける
6. 腎不全
腎不全は腎臓の機能が低下し、体の老廃物を適切に排出できなくなる病気です。
原因
- 糖尿病
- 高血圧
- 過度な塩分摂取
対策
- 血糖値と血圧の管理を徹底する
- 腎臓に負担をかけない食生活(塩分・たんぱく質を適量に)
- 定期的な健康診断を受ける
7. 自殺
自殺は、精神的なストレスやうつ病などによる深刻な社会問題です。
原因
- 精神的ストレスやうつ病
- 経済的な困難
- 人間関係のトラブル
対策
- 精神的な不調を感じたら早めに専門家に相談する
- 誰でもいいから相談する
- 一度休憩する
- ストレスを発散する方法(運動・趣味など)を持つ
8. 肝疾患
肝疾患は、肝臓の機能が低下し、解毒や代謝機能に悪影響を与える病気です。主なものに脂肪肝、肝硬変、肝がんがあります。
原因
- 過度な飲酒
- ウイルス感染(B型肝炎、C型肝炎)
- 肥満や糖尿病
- 高脂肪・高糖質の食生活
対策
- アルコールの摂取を控えめにする
- バランスの取れた食事を心掛ける(野菜・魚・良質なタンパク質を摂る)
- 肝炎ウイルスの検査とワクチン接種
- 定期的な健康診断を受け、肝機能のチェックを行う
- 適度な運動を行い、脂肪肝を予防する
9. 糖尿病
糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気で、合併症として腎不全や心疾患、脳血管疾患のリスクを高めます。
原因
- 高カロリー・高脂肪の食生活
- 運動不足
- 肥満
- 遺伝的要因
対策
- 糖分・脂肪の摂取を控え、バランスの取れた食事を意識する
- 食物繊維を多く含む食品(野菜・玄米・豆類)を摂る
- 1日30分以上の適度な運動を継続する
- 体重を適正範囲に管理する
- 定期的な血糖値チェックを行い、早期発見・早期対策を心掛ける
全体的に関係する生活習慣・食生活
- 野菜や果物を多く摂り、塩分・糖分・脂肪の過剰摂取を避ける
- 規則正しい生活を送り、十分な睡眠を確保する
- ストレスを溜め込まないように趣味や運動を取り入れる
- 社会的なつながりを維持し、孤立を防ぐ
- 適度な運動(ウォーキング・ヨガなど)を習慣化する
- 健康診断を定期的に受け、早期発見・早期治療を心掛ける
これらの生活習慣を意識することで、さまざまな疾患のリスクを低減し、健康長寿を実現することができます。